便潜血陽性(+)の方へ

2020年10月09日

便潜血陽性(+)の方へ

便潜血検査は大腸がんの発見を主な目的とした検査です。便潜血検査が陽性(+)だった方は精密検査が必要となります。必ず専門医を受診して大腸内視鏡検査を受けるようにして下さい。

便潜血陽性とは

便潜血陽性とは「採取した便の検体の中に、血液が混じっている」ということです。
現在主に行われている免疫法は人の血液にのみ反応し、鼻出血や胃などの出血に対しては、大腸に到達するまでに血液が消化液により変性し反応しなくなるため、下部消化管(小腸の一部から肛門まで)からの出血がある場合に主に反応が陽性になります。 微量の出血でも陽性になります。

便潜血陽性になる主な疾患

小腸潰瘍、クローン病など
大腸大腸がん、ポリープ、潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎、クローン病、憩室炎など
肛門痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻など

便潜血陽性者の中で大腸がんが発見される割合は2~4%前後と言われています。また便潜血陽性と言われた人で大腸ポリープが見つかる人は約30%と言われています。
上記の大腸炎、クローン病、憩室炎などは腹痛、発熱、下痢、血便などの症状が出るため便潜血陽性で発見されることは少なく、症状の出にくい大腸がんや大腸ポリープが精密検査(大腸内視鏡検査)で発見されることが多くなっています。

便潜血陽性だけど、痔もあるし

検診で要精査でも実際に精密検査を受診しない項目として、一番多いのが便潜血検査です。実に約3割の方が精密検査をしていないというデータがあります。
「時間がない」、「痔があるから」といった理由で精密検査(大腸内視鏡検査)を受けない方が多くおられます。
当院では時間がない方でも受診していただけるよう、できるだけ一回の受診で大腸内視鏡検査を受けられるようにしています。
また、痔があるからといって、大腸にポリープやがんがないことにはなりません。
便潜血陽性で精密検査を受診されないのであれば、最初から便の検査をする意味がありません。
大腸がんは早期に発見できれば内視鏡で切除することができます。便潜血陽性となった場合には早めに精密検査(大腸内視鏡検査)を受けるようにお勧めいたします。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)の流れ

はじめに、お電話で大腸カメラ検査の予約をお願いします。予約時には便潜血陽性であったこともお話下さい。また、現在飲まれている薬についてもお伺いしますので、薬の内容がわかるような物(お薬手帳など)を用意してからお電話ください。
→大腸カメラの予約状況はこちら
→大腸カメラ検査についての注意事項や料金についてはこちら

受診

(1)

指定された日時にご来院ください。

(2)

受付
問診票(現在の症状や既往歴)の記入をお願いします。
《持ち物》
・保険証
・健康診断・人間ドックの場合は結果表
・大腸がん検診の場合は大腸精密検査結果連絡表
・他医療機関からの紹介の場合は紹介状(診療情報提供書)
・現在飲まれている薬がわかる物(お薬手帳など)

(3)

看護師より問診
受付時に記入いただいた問診票を元に、もう少し詳しく健康状態についてお伺いします。

(4)

検査前に医師の診察
患者様との診察や問診票から大腸カメラ検査に必要な、洗腸液、鎮静剤・鎮痛剤の種類や、感染症検査の実施がオーダーされます。

(5)

洗腸液の服用
[大腸カメラ検査が当日の方(日帰)]
大腸内視鏡検査待合室へ移動し洗腸液を服用します。便が水様透明になってから検査開始となります。また、便が水様透明にならない場合は検査が後日になる場合もあります。
[大腸カメラ検査が翌日の方(一泊)]
病棟へ移動し、病衣に着替えて午後3時~4時に洗腸液を服用開始します。洗腸液がマグコロールの場合は、検査前日に半分量の900mlを内服し、検査当日の朝に残りの半分量を内服します。

(6)

大腸カメラ検査
いよいよ大腸カメラ検査です。
検査では、大腸ポリープ・腫瘍・炎症など異常がないか直接カメラで観察します。
検査の方法は、まず大腸の一番奥まで入れてしまって、カメラを抜きながらしっかりと観察してくる検査となります。検査時間は10分前後です。
ポリープが見つかった場合、ご本人の了承が得られ、切除可能なポリープであれば、その場で切除を行うことができます。
また、当院ではオリンパス社の最新最上位機種の内視鏡システム「EVIS X1」をご用意しています。
苦痛のない内視鏡を目指していますので、ぜひ、安心して大腸カメラ検査をお受け下さい。

(7)

大腸カメラ検査後
・ 検査時に鎮痛・鎮静剤を使用したときには30分~1時間くらい内視鏡検査回復室でしばらく安静にして頂きます。
・ お腹が張っている時は右側を下にしてガスを出して下さい。
・ 飲食は1時間後から可能です。
・ ポリープを切除した方は出血への注意が必要です。「大腸ポリープを切除した方へ」をご参照ください。
・ 帰宅後、何か気になる症状が出現した場合は遠慮なく連絡してください。
代表電話(0166)23-3165

その他

(1)

大腸ポリープ切除は生命保険の手術特約に加入されていますと給付の対象となります。請求方法は加入している生命保険によって違いますのでご加入の生命保険にお問い合わせください。

(2)

病理組織検査に提出した方は、2週間後に結果がわかります。電話か郵便にて結果をご報告いたします。